Amazonは最近、AWS IoT RoboRunnerのプレビューを発表した。これは企業がロボット工学管理アプリケーションを構築し、デプロイするのを支援する新しいサービスである。IoT RoboRunnerは、Amazonの倉庫ですでに使用されているテクノロジーから開発されており、ロボット群と自動化ソフトウェアを接続するためのインフラストラクチャを提供する。
この新しいサービスは、中央リポジトリ内の場所やロボットタスクデータなどのデータタイプを管理し、運用全体での作業を調整する。AWSの主任ディベロッパーアドボケートのChanny Yun氏は、どのようにして新しいサービスがロボットオペレーターの役に立つかを説明している。
多くの顧客が、さまざまなタイプのロボットを選択しています。多くの場合、1つの施設内にさまざまなベンダーのものがあります。ロボットオペレーターは、ロボット群全体に対して機能するアプリケーションを構築するために必要な統合データにアクセスしたいと考えています。ただし、自律運転に新しいロボットを追加する場合、ロボット制御ソフトウェアを作業管理システムに接続するために、複雑で時間のかかるソフトウェア統合作業が必要になります。
この新しいサービスでは、ロボットとさまざまな作業管理システムをFleet ManagerライブラリとTask Managerライブラリと接続することで、単一のシステムビューを介して作業を調整し、相互運用性の問題に対処できる。PuppetのチーフアーキテクトChip Childers氏は、次のようにツイートしている。
AWS IoT RoboRunnerの要点は、ロボットとロボットフリートのアプリケーション開発をより簡単かつ迅速にすることです。フリート管理に焦点を当てたスタートアップに多くの資本が流れ込んでいますが、展開されたデバイスへのソフトウェア配信に十分な焦点が当てられていないようです。
出典: https://aws.amazon.com/blogs/aws/preview-aws-iot-roborunner-for-building-robot-fleet-management-applications
マルチロボットコラボレーション、ヘルスステータス監視、スペース管理は、この新しいサービスにおいて推奨されるユースケースである。開発者は、IoT RoboRunnerのAPIを使って、新しいロボットベンダーを統合し、管理アプリケーションを統合できる。カスタマイズされたタスクマネージャーコードが開発、テストされると、Lambda関数としてデプロイできる。それと共に、フリートマネージャーゲートウェイコードを IoT Greengrassコンポーネントとして実行できる。
Amazonは4つのRoboRunnerチュートリアルを作成した。これは、フリートオーケストレーションのためのカスタムタスクマネージャーを開発し、メッセージルーティングレイヤーとして機能するゲートウェイを開発し、ロボットとタスクのステータスを読み取り、ロボットの状態を監視するミッションを作成するためのものである。一元化されたデータリポジトリには、車両/フリートレジストリ、宛先レジストリ、タスクレジストリの3種類のデータを格納するレジストリが含まれている。
AWS IoT RoboRunnerは結果整合性のあるシステムである。us-east-1リージョンとeu-central-1リージョンでプレビューとして利用できる。プレビュー期間中では新しいサービスを使用するための追加費用はない。