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Particle、無償のセルラーIoTデバイスティアをローンチ

原文(投稿日:2021/03/24)へのリンク

Particleは、WiFiではなく、セルネットワーク(cell network)を使って通信するマイクロコントローラデバイスを開発するIoT開発者向けに、無償のセルラーティア(cellular tier)をローンチした。今回の変更によって開発者や企業は、アップグレードが必要になるまで最大で100デバイスをプロトタイプ開発し、デプロイできるようになる。

Particleは、IoTデバイスの基本コンポーネントとして機能する小型のマイクロコントローラデバイスを製造している。同社のマイクロコントローラはArduinoや、wifiを使用可能なESPデバイスのような、Arduinoベースのマイクロコントローラと同様の機能を備える。(Particleのような)マイクロコントローラと、(Raspberry Piのような)マイクロコンピュータとの区別は、一般的にはコストやバッテリ寿命、その他IoTデバイスが設計上の動作目的とする側面によって行われる。既存のParticleボードやPaspberry PiデバイスはWiFi機能を備えているが、今回の機能拡張により、WiFiの到達範囲外にあっても、内蔵するリチウムイオンポリマ電池の消費電力を抑制することが可能になる。

Particleのオンラインコーディングとデバイス管理プラットフォームを使えば、短期間でプロトタイプを構築することができる。コードの記述には、汎用IO(GPIO)ピンのコントロール用にArduinoデバイスが使用するものと同じ、C/C++ダイアレクトを使用する。マイクロコントローラはこれらのピンを使って、温度センサの読み出しのように、外部デバイスのシグナルを読むことができる。ファームウェアはUSB経由でフラッシュメモリに書き込むか、100,000オペレーションという無償データ制限にはカウントされないOTA(over-the-air)アップデートとして送信することができる。

Particleの中核的なサービスは、接続されたIoTデバイスの監視、デプロイ、管理を行うオンラインプラットフォームである。このプラットフォームでは、コードの記述とプッシュに加えて、機能拡張や変更を行うデバイスへのファームウェアアップデート送信も可能な、オンラインIDEが提供されている。マネージドプラットフォームがなければ、開発者はPlatformIOのようなIDEでコードを記述して、デバイスの状態監視やアップデート処理を行う独自のネットワーク接続バックエンドを設計しなくてはならない。デバイスのアップグレードとセキュアな開発プラクティスは、US Law HR 1668 "IoT Cybersecurity Improvement Act of 2020"の一部である。

プロトタイププロジェクト用には、WiFiの通信範囲外においても、世界中にあるエッジのロケーションで感知して通信する手段を提供している。デバイスアセンブリについて解説したArdionoやESP8266のチュートリアルは多数ある。さらに、電気工学の基礎を学べば、プロトタイプを拡張することも可能だ。

電気工学の基礎を学ぶことは、多くの可能性を与えてくれます。オンラインチュートリアルで説明されているコンポーネントを使わなければならない、という制約に縛られることは、もうありません。入力端子から読み取った値の内容が — コーディングと電気工学の両面から — 妥当かどうかを理解できるようになれば、デバッグもはるかに容易になります。

 -Oyvind Dahl、Ohmify(電気工学の基礎教育を提供する組織)の創設者兼コミュニティリーダ

Dahl氏は、より多くのデバイスを制御する方法を示すことで、Particleボードの可能性を拡げている。"トランジスタについて学ぶのもよいでしょう。Phtonボードの出力ピンから取得可能なのは、25mA(ミリアンペア)の5V電流しかありません。高輝度LEDを点灯させたり、100mAの12V電流でモータを回したりするには、どうすればよいのでしょうか?トランジスタの使い方を知っていれば、このようなことも自由自在です。"

ハードウェアはParticleストアを通じて入手可能で、北米ではLTEが、その他の国ではGlobal Kitが付属する。

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