ngrokは、開発者がコーディングやテスト中にローカルサービスをインターネットに公開しやすくするために、ユーザーが時間制限付きのランダムドメインに依存する代わりに、静的ドメインを無料で作成して使用できるようにした。
ngrokドメインは、開発者のマシン上で実行されている開発中のサービスのAPIを、テスターや他の開発者がアクセスするために使用されることが多い。
Ngrokは、いくつかの制限はあるものの、長い間ユーザーに無料トライアルを提供してきた。特に、無料アカウントに紐づけられたトンネルリンクは8時間後に期限切れとなるため、新しいトンネルをセットアップするためにngrokサービスを再起動し、公開されたサービスにアクセスするために使用する新規のランダムなドメインを作成する必要がある。
静的ドメインは、利用者のものであり、変更されない独自のドメインでもある。無料の静的ドメインがあれば、アプリケーションの開発に集中でき、再起動によるリンク切れを心配する必要がなくなる。ウェブフックプロバイダやモバイルアプリを常に新しいURLで更新し続ける必要も、チームに新しいリンクを送る必要もなくなる。
無料の静的ドメインは、プレミアム機能のままである「ブランド」ドメインとも呼ばれるカスタムドメインと混同してはならない。静的ドメインは、ngrok.io
、ngrok-free.appなど
、ngrokが所有するドメインのサブドメインで、panda-new-kit.
ngrok
-free.appの
ような形をしている。カスタム・ドメインを設定するのは少し複雑なプロセスで、ngrok側とDNSプロバイダー側の両方でいくつかの設定が必要になる。
無料のngrokアカウントで静的ドメインを設定する最初のステップは、ngrokダッシュボードにアクセスして新しいCloud Edgeドメインを作成することだ。これにより、トンネルを作成するためにngrok CLIから使用できるURLが提供される。
ngrok http --domain=panda-new-kit.ngrok-free.app 80
または、GoやRustなど様々な言語で利用可能なngrok Agent SDKを利用できる。
最後に、静的なngrokドメインは、ngrokのKubernetes Ingress Controllerの使用も可能にする。これは、k8sサービスへのパブリックでセキュアなイングレス・トラフィックを提供するために、ngrokのプラットフォームにラップされたKubernetesネイティブAPIと見なすことである。